Marmalade days ver.2
それで、その日の夜に会うことになった。
あたしの地元まで来てくれて、あきらくんの車で、出かけた。
ランサーエボリューションに乗ってる人は初めてで、乗せてもらって、最初はカフェでごはんに。なんだか緊張してそのときのことはあんまり覚えていない。
挙動不審なあやしい女になっていたに違いない・・・。
そして、そのあと、海でも見に行こうかって。夏の海。たぶん22時過ぎてたけど、人がたくさんいた。バーベキューしてる若者も、語り合ってるカップルも、犬の散歩に来てる人も。少し歩いて、途中の石の段に座った。隣に座って、ドキドキして。
うつむいていたから、あきらくんのクロックスの靴ばっか見てた。
たわいもない、話して、笑ったり、海を見たり。なんだか、ゆっくりと過ぎて。そのうち不意に、 遠距離恋愛って、したこと ある?って。あきらくんの住んでるとこと、あたしの住んでるとこは、400キロくらい離れてる。ちょっとだけ、もしかしてそうゆうこと考えてくれるのかなあと思った。
でも、違ってた。
あきらくんは、遠距離恋愛はトラウマになってるから、できない と言った。
あたしがあきらくんをすきだっていう気持ちはばればれで、だから正直に答えなきゃと思って、と付け加えた。あたしとは恋愛できないって。
告白する前に、ふられちゃったんです。
なにがなんだか、どうしてそんな展開になっちゃったのかわからんくて。走り出した瞬間に、道が見えなくなっちゃったみたいな。
とまどうあたし。うつむくあきらくん。でも、まっすぐに
「ごめんね」と 言った。
それから、ぽんぽんとあたしの頭を軽くなだめるように。
・・・もう走り出したのに・・・
それからしばらく、真っ暗な海を
ふたりで眺めた。
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